これは感覚としてだが、昨今の蕎麦の形態別消費量である。数値は玄蕎麦換算のものである。まず、全体の消費量はおそらく最近の消費の伸びで15万トンぐらいと思われる。ちなみに、米(コメ)1000万トン、小麦500万トンである。
全体の消費量15万トンのうちに、※生麺・茹で麺・冷凍麺での消費・・・5万トン※乾麺・即席麺・・・2万5千トン※蕎麦店での消費・・・3万トン※個人消費1万5千トン※焼酎・そば茶・・・1万3千トン※パン・お菓子・・・1万トン※その他7千トン。おそらく以上のような感じ。たぶん、実際の数字もたいしてこれと変わらないと思う。
生・茹・冷凍のところはスーパーで売られている以外に、コンビニ向け、セントラルキッチン方式のチェーン店向けも含むので、もしかするとこれよりも多いかもしれない。その多くなったぶん、蕎麦店での消費が減る。
二昔前は蕎麦と言うと、街中・生蕎麦屋(暖簾屋)さんで食べるのが一般的であったが、最近は色々な形に分散されてきている。全体量としてはまだまだ蕎麦の消費は伸びていくが、今後は大型チェーン店、もしくは、個人の趣味の手打ち蕎麦、また、最近流行りだしたこじんまりとした自宅改造または自宅敷地内の手打ち小規模店・・・そのようなケースで蕎麦がより多く食べられていくと思う。
さて、土浦方面に市場調査に行ったついでに 吾妻庵・花室店 というところで蕎麦を食べてきた。カツ丼セット890円。 蕎麦は白目のプリプリとした歯応えの良いもの。カツ丼も良い味付けに出来ている。ところが、大幹線道路沿いにあるのだが、私が食べている間、他に誰も客が入って来なかった。12時45分入店なので、普通ならば他にも誰か居るはずか、または後から入ってくる客も居よう。 ところが、誰も・・。苦肉の策で出前を始めたと思うのだが、その出前は2〜3、入っていたようだ。
蕎麦の味もカツ丼の味もまあまあ普通なのだが、とりわけ抜群に・・と言うわけでもない。立地は筑波研究学園都市から土浦に抜ける幹線道路なので、飲食店もかなり多く、競争は激化している。蕎麦粉屋がこういうことを書いては何なのだが、 上に述べたように15万トンの蕎麦の消費のうち、 生蕎麦店ではたった3万トンの消費しかないのはこのあたりに原因があるのではないのだろうか?
交通量も多いし、他に競合店も多いということは、ある意味、そのへんを車が通ると食事時間であるのならば、「どこで食べようか」注目する筈だ。店の主人は競合店が多いことを逆手に捉え、プラス思考に転換すれば良いのである。別にこの店は弊社のお客様ではないが、主人のことを考えるとアドバイスもしたくなる。何故こんなに客が少ないのか?頭の中を真っ白にして基本から考え直していかなければならない。看板を出して、暖簾を出して、いくら前の道路が交通量があり、立地が良いとしてもお客は来てくれない。そこそこの通りいっぺんの味ではダメだ。天と地がひっくり返るほどの抜本的な切り替えも時には必要になってくる。
きょうは昼をここで食べて、そのようなことを痛感した次第である。ではどのようにしたら客を呼べるのか?きょうは時間がなくなってきた。また、何かの機会にこのことは論じてみたい。「私だったらこうする」という観点からだが。生蕎麦屋(暖簾屋)さん通しての蕎麦の消費は全体量のたった5分の1なのである。5分の1しかないのである。 |